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医機連 日本医療機器産業連合会
医療技術産業戦略コンソーシアム > 設立経緯(はじめに・設立趣意)

設立経緯

はじめに

医療機器の世界市場は約20兆円と言われていますが、その内日本市場は約2兆円強でここ数年ほぼ横ばい傾向にあります。日本の医療機器市場は輸入超過が続いており、その原因は特に治療機器の大半が輸入品で占められていることにあります。

日本には世界トップクラスの要素技術がたくさんあり、また非常に優れた研究も数多く行われているにも係わらず、医療機器分野における国際競争力は必ずしも強くありません。人類の健康福祉に貢献できる革新的な医療機器開発を促進し、国際競争力を高めるためには、産官学が一体となり、研究開発から実用化・普及に至る戦略を検討することが重要であると考えます。

 

はじめに

平成12年4月の「国家産業技術戦略」において、医療機器産業は、21世紀の医療及び国民の健康に貢献する重要な分野として国際競争力を強化する必要があり、その第1の施策として、技術戦略の司令塔ともいうべき組織の設立がとりあげられています。これを受けた産・学・官の有志による設立準備委員会における検討にもとづき、本設立趣意書を取り纏めました。

名称

名称は「医療技術産業戦略コンソーシアム」とします。また、英語名称は「Medical -Engineering Technology Industrial Strategy Consortium」とし、略称を「METIS」とします。

使命

「医療技術産業戦略コンソーシアム」(以下「戦略コンソーシアム」とする)は、医療の進歩・国民の健康に貢献する医療機器・用具の産業技術力向上及び国際競争力強化を目指し、研究開発から市場化までのすべてのプロセスにおけるマクロな戦略の検討と、医療機器の重要性について社会的認知の向上を実現するための仕組み及び、個別プロジェクトの形成をはかるための戦略運営委員会(Steering Committee)としての使命をもちます。

目標

戦略コンソーシアムは、その使命を達成するため、机上の議論や単なる調査・提言だけではなく、その提案、提言につき、幅広い協力を得て確実にこれを実行します。

さらに、Consumer Orientedという観点から、一般国民に対する啓蒙普及、Public Acceptanceの獲得に務めます。

対象

戦略コンソーシアムの対象領域は、狭い意味での医療機器のみならずバイオテクノロジー、情報技術等をも含めた幅広い科学・理工学分野全般と医学との融合分野を包含します。また、既存の医療機器・用具業界はもとより将来の参入が見込める異種産業も含めた産業界(産)、政策実行の責にある行政(官)、産業基盤を人材と知的財の両面から支える大学・研究所(学)、及び基礎研究から臨床までを含めた幅広い医療界(医)の連携を重視します。また、グローバル時代にあって、海外のユーザー・医学界・開発機関・企業などとの関連も重視します。

具体的な活動項目

戦略コンソーシアムは、総花的ではなく当面重要と思われる分野から優先的に検討(バイオ、ITとの融合分野など)し、戦略的観点に立って提言を行うとともにその実現のため継続的活動を行います。

 (1)医療機器産業の役割についての社会的認知の向上

  • 医療経済上の効果
  • 具体的な医療の質の向上への寄与
  • 広報活動

 (2)技術戦略の深化

  • 医工連携システム
  • 開発システム(人材・資金・組織)
  • ニーズとシーズの結合
  • 独創的アイディアの発掘
  • ベンチャーの育成
  • その他

 (3)プロジェクト提案

  • 産官学医の専門家が中心となってWGにおいて具体的なプロジェクトを検討し提案を行う。
  • 提案されるべき内容は、単に研究開発テーマの提案ということにとどまらず、産官学医の連携が望まれる領域の選定、及び研究開発から市場化まで に取りうる施策を包含した政策提言の総体とする。
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